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はむ院長の健康講座その6
辛い花粉症、治療ってできるの?
「やぁウメタロウ君、元気かい?」「あ、はむ院長こんにちは・・・」
「は・・・は・・・ハッキュチンッ!!」
「おや、風邪かい?気をつけるんだよ」
「いや、風邪じゃなくて花粉症なんですよ・・・クッチン!」
「それは大変だね、前からなのかい?」
「ええ、毎年この時期が憂鬱で仕方ないです・・・ズルズル」
辛い花粉症に鍼灸?
「ふむ、花粉症にも鍼灸が良く効くのは知っているかい?」「え、そうなんですか?」
「うん、花粉症はアレルギー性鼻炎の一つでね、アレルギー症状なんだよ」
「アレルギーって良く聞きますけど、何なんですか?」
「体を守る免疫がね、誤動作する事で起きる症状の事を言うんだ」
「誤動作なんですか」
「うん、ちょっと説明するね」
アレルギー性鼻炎のひとつ
「アレルギーにはⅠ型からⅤ型まであるんだけど、花粉症はⅠ型に分類されるよ」「ふむふむ」
「Ⅰ型のアレルギー患者さんは、IgEという物質が血中に多い事がわかっているんだ」
「IgEですか」
「E(Erythema=紅斑)という種類の「抗体」なんだ」
白血球の仕事
「人体には外部から色々なものが入ってくるよね」「はい」
「それを有害か無害か、判断するのが白血球なんだよ」
「ジャッジするんですね」
「そして有害と認識されたものは「抗原(アレルゲン)」と呼ばれて、それを退治するための「抗体」が作られるんだ」
「なるほど」
抗体の仕事
「そもそもIgEは腸の寄生虫を退治する為の抗体なんだよ」「寄生虫ですか」
「でも、花粉症の人は何故か花粉に反応してIgEを量産してしまうんだ」
ヒスタミンやセロトニン
「実際は、花粉なんて少量侵入した位では害は無いんだよ」「そうなんですか」
「うん、でもIgEが一定量以上血中にあると、外敵が来たものとして体が戦闘態勢に入るんだ」
「エマージェンシーですね」
「そうすると、IgEとくっついている白血球から、ヒスタミンとかセロトニンという物質が放出される」
「なんか聴いたことある名前です」
「アレルゲンを追い出すために、クシャミ、鼻水が大発生して炎症も起きるんだよ」
「それが花粉症のメカニズムなんだ」
「ああ・・・なるほど・・・」
市販の花粉症の薬
「市販の花粉症薬とかは、放出されたヒスタミンを効かなくする作用があるよ」「抗ヒスタミン剤とかですか」
「うんうん」
薬を飲んだ後の花粉の行方
「抗ヒスタミン剤を服用すると、ヒスタミンが分泌されてもクシャミ、鼻水等が出なくなって、花粉は体内に残り続けるんだ」「なるほど」
「すると、ますます大量のヒスタミンが分泌されるようになるよ」
「どうなるんですか?」
「症状はひどくなるし、薬も段々効果が無くなって強い薬が必要になるんだよ」
効かなくなってしまう薬。ほかの対処法は?
「それは困りますよ、何か手は無いんですか?」「鍼灸はアレルギー系の疾患にも強いんだよ」
「そうなんですか」
アレルギー反応や炎症を抑える
「2004年に発表された研究論文(*1)によるとね、鍼治療によって血中のIgE値や肥満細胞が低下して、リンパ球が増加するんだ」「どういう事ですか?」
「アレルギー反応や炎症を抑えて、害のある侵入に対しては抵抗力が上がる事が証明されているんだよ」
花粉症の症状を抑える
「花粉症に効くんですか?」「うん、鍼灸治療で花粉症の症状は抑えられるんだよ」
花粉症体質とサヨナラ
「更に、東洋医学では花粉症の原因は水分バランスの乱れや、体調不良も関係していると考えるんだ」「ふむふむ」
「花粉症の症状を抑えるという対症療法と共に、元となる体調の不具合も根本治療していくことで、そもそもの花粉症体質を治す事ができるんだよ」
「花粉症体質とサヨナラできるんですか!」
「うん、私自身も昔は花粉症だったけど、今は何とも無いしね」
いろんな花粉症があるけれど?
「ボクはスギ花粉のアレルギーなんですけど大丈夫ですか?」「ハンノキ、スギ、ヒノキ、シラカンバ、イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラと色々あるけど、どの花粉症もメカニズムは同じだから大丈夫だよ」
花粉症の治療ってなにするの?
「鍼灸治療院では、花粉症に対してどんな治療をするんですか?」「治療院さんによって違うけど、基本的には総合治療することで花粉症対策も兼ねているんだよ」
「院長のところでも同じですか?」
「うん、花粉症のある患者さんの場合は、どのコースでも花粉症に対応したツボをプラスして治療しているよ」
「花粉症のツボとかあるんですか?」
「うん、花粉症や鼻炎に有効なツボは結構あるからね」
「鍼、お灸を使ってうまくツボを刺激することで、花粉症の辛い症状を緩和しながら、同時に体質改善もできるんだよ」
花粉症、困ったら相談を
「じゃあ早速花粉症治療・・・」「ハッキュチンッ!!」
「花粉症で困ったら日本橋オリエンタル治療院へどうぞ!」
*1
(財)ヘルス・サイエンス・センター 中西医結合研究所 旭山夏弥子氏
北里大学医学部耳鼻咽喉科 八尾和雄氏 横澤正志氏
北里大学東病院病理 三富弘之氏 の研究で、
医道の日本2005年3月号、4月号に掲載されました
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