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はむ院長の健康講座その7
冷え症
「こんにちは、はむ院長」「おや、さくらさんこんにちは、お元気ですか?」
「この時期は体が冷えて大変なのよ」
「ふむ、会社勤めのさくらさんには深刻な問題だね」
「そうなの、手足なんて氷の様に冷たくてつらくて」
冷え性って治せるの?
「冷え症は、放っておくと色々な病気の原因になるから、きちんと治した方がいいですよ」「そもそも冷え性って治るものなの?」
「うん、東洋医学は昔から冷え症を病気として捉えているから、治療法もあるんだよ」
「詳しく教えてもらっていい?」
「それでは現代医学、東洋医学両面から冷え症について考えていこうか」
貧血や自律神経失調症のひとつの症状としての冷え性
「現代医学には「冷え症」という病名は無くて、貧血や自律神経失調症のひとつの症状として扱われているんだ」「ふむふむ」
食べ物の工夫
「貧血の原因は、現代医学では鉄分が不足している事が9割と言われているよ」「鉄分補給でレバーが良い、とかはよく聞くわね」
「うん、無理なダイエットやバランスの悪い食事等が原因となるから、鉄分の他にも葉酸やビタミンB12等をきちんと摂取する事だよ」
「葉酸やビタミンB12は何に含まれているの?」
「葉酸はレバーや緑黄色野菜、果物。ビタミンB12は貝類や、肉や卵や乳製品等の動物性の食材には大体入っているんだ」
「結局レバーを食べればいいのね」
「うん、肉や野菜のバランス良く食事をすればいいんだよ」
貧血に効くツボ
「東洋医学でも、サプリメント等に頼らずバランス良く食事をするべき、という点では同じだよ」「そうなんだ」
「食事に加えて、血を作ったり血の流れを良くするツボがいくつもあるから、そういうツボに鍼灸指圧をする事で治療するんだよ」
「貧血に効くツボがあるのね」
自律神経失調症による冷えの症状
「次、自律神経失調症とは、自律神経の働きのバランスが崩れる病気なんだ」「自律神経って何?」
「自律神経というのは、呼吸や血液等の循環、消化や代謝みたいに、自分の意思とは関係無く働く神経なんだ」
「なるほど」
交感神経系「闘争と逃走の神経」
「自律神経には交感神経系と副交感神経系という2系統があるんだよ」「テレビとかで聴いた事はあるわね」
「交感神経系が優位になる(活発に働く)と体は緊張状態になるんだよ」
「緊張するんだ」
「全身に血液と酸素を大量に送る為に、血圧が上昇し、呼吸も脈拍も早くなるんだ」
「運動する時とか?」
「うん、「闘争と逃走の神経」とも呼ばれていてね、狩りの場面で本能的に活発になるのが交感神経系なんだよ」
副交感神経系「リラックス」
「逆に副交感神経系が優位になると、胃腸が活発に活動したり、戦いで傷ついた細胞の修復や再生が行われるんだ」「どういう時に優位になるの?」
「食事や就寝等の、リラックス状態で優位になるよ」
交感神経系と副交感神経系のバランスが大事
「そして両者の働きのバランスが崩れるのが自律神経失調症なんだ」「バランスが大事なのね」
自律神経には体温調節機能がある
「うん、本来人間はTPOに応じて自然と緊張したりリラックスできるはずなのに、頑張るべき時にやる気がでなかったり、休憩してもうまくリラックスできなかったり、というアンバランスな状態になるんだ」「そうすると冷え性になるの?」
「自律神経には体温調節機能があって、正しく機能しなくなると冷えやのぼせの症状が出るんだよ」
「生活環境」「ストレス」「ホルモンバランス」
「何で自律神経はバランスを崩すの?」「大きく3つ、「生活環境」「ストレス」「ホルモンバランス」等の原因が考えられるんだ」
「ふむふむ」
「大きな環境の変化や、夜更かし、食生活の乱れ等の不規則な生活習慣が原因になるんだ」
「私は残業が多いから生活時間が不規則ね」
「特別ストレスに弱い人でなくてもストレスが蓄積すると心身に悪影響が出るから、それも自律神経が乱れる大きな原因になるんだ」
「ストレスも悪いのね」
「特に女性の場合、生理前後や年齢によってホルモンバランスが乱れるから、そういう場合に自律神経が失調する事も多いんだ」
「なるほど」
自律神経を整えることで冷え性を改善する
「冷え性を解消する為には、自律神経のバランスを整える事も必要なんだ」「どうすれば自律神経のバランスが整うの?」
「原因に応じて現代医学では、生活環境の改善、心理療法、薬物療法等を行うんだよ」
冷えや臓器の働きのバランスで自律神経が乱れる
「東洋医学ではどうなの?」「東洋医学では、自律神経が乱れるのは臓器の働きのバランスや、「冷え症が原因」と考えられるんだ」
「現代医学とは逆に冷えが自律神経失調の原因になるの?」
「冷え症」という病気であるという考え方が東洋医学
「うん、では東洋医学的な「冷え症」に対する考え方の話をするよ」「ええ」
「冷え症になる原因を5つ説明していくね」
「冷え症」になる5つの原因
「まずは寒湿(かんしつ)による冷え。生活環境が寒かったり湿度が高かったりするとなるよ」「生活環境ね」
「次は陽虚(ようきょ)による冷え。体を温める為の陽の気が足りなくて、うまく温める事ができない」
「温める力が足りないのね」
「そして血虚(けっきょ)による冷え。体の血量が足りない事で冷えが起きる」
「貧血ね」
「瘀血(おけつ)による冷え。血のめぐりが悪く、滞る事でも冷えが起きる」
「血行が悪いのね」
「水毒(すいどく)による冷え。水分をとりすぎる事でも冷えが起きるんだ」
「水分のとりすぎもいけないのね」
「冷え症」の原因が違えば対処法も違う
「それぞれの原因によって冷え症の症状が違うし、対処法も異なるよ」「そうなのね」
「寒湿や水毒だけが原因であれば、生活習慣を改める事で改善するよ」
「体を冷やさずに、水分を控えればいいのね」
「血虚(けっきょ)であれば、食事に気をつける事と鍼灸指圧治療でかなり改善できる」
「貧血と同じなのね」
「冷え症」のタイプに応じた治療
「陽虚(ようきょ)に関しては、体を温める自律神経の働きが弱っていると考えられるから、鍼灸指圧で根本治療して体質改善する必要があるよ」「自律神経失調症の治療が必要なのね」
「瘀血(おけつ)に関しては、体の中の気血水(きけつすい)の流れが悪いと考えるから、それを整える鍼灸指圧治療が必要だよ」
「治療すれば血行が良くなるのね」
「冷えは万病の元」
「昔から「冷えは万病の元」と言ってね、冷えを放置すると様々な病気の原因になるとされているんだ」「放置するとどうなるの?」
「血行が悪くなるから、首肩や背中のコリの原因になるし、生理不順や生理痛等もひどくなるよ」
「なるほど」
冷えさえ治ればいろいろな辛い症状が緩和される可能性も
「更に代謝も悪くなるから、肥満やむくみ、倦怠感の元にもなるんだ」「それは嫌ね」
「果てには免疫力も下がるから、風邪等様々な病気にかかりやすくなるんだよ」
「悪いことだらけじゃない」
「逆に冷えさえ治れば、それらの辛い症状も緩和されてくる可能性がとても高いんだ」
体質や症状に対して適切な治療を受けられる環境が大事
「治療するとしたら、何回も通わないといけないの?」「そればかりは、体質や症状によるとしか言えないよ。一回で症状が改善する人もいれば、定期的に何度か通う必要がある場合もあるよ」
「とりあえず一回治療受けてみようかな?」
「うん、試してみるといいよ」
「冷え症でお困りの方は、日本橋オリエンタル治療院へお気軽にどうぞ!」
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