教えてはむ院長
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はむ院長の健康講座その9


五月病


(5月下旬)

「はむ院長こんにちは」
「こんにちはウメタロウ君、ゴールデンウィークは楽しめたかな?」
「はい、友達と旅行に行って来ました」
「あれから花粉症の具合はどうかな?」
「鍼灸治療をしてもらったからか、薬を飲まなくても平気でしたよ」
「おお、それは良かったね」

「じゃあ仕事もバリバリ集中できるね」
「いや、それがなんか最近やる気が出なくて」
「具体的にはどんな感じなのかな?」
「夜眠れなくて会社に遅刻したり、集中力が落ちて仕事のミスが増えたりしてます」
「それは深刻だね」
「そうなんですよ」

五月病って病名なの?

「自分では五月病だと思うんですけど」
「そうだね、でも五月病は俗称で、現代医学では「適応障害」と言うんだよ」
「五月病は病名じゃないんですね」
「でも五月病の方がイメージしやすいから、今回は五月病と呼ぶ事にするよ」

六月病とも呼ばれている?

「最近は5~6月に起きる事から、五月病や六月病とも呼ばれているよ」
「六月病なんてのもあるんですか」
「時期がずれてきてるだけで症状は同じだから、今回は五月病にまとめさせてもらうよ」
「ふむふむ」

五月病の症状は?

「五月病には、やる気が出ない、イライラする、不安や焦りを感じる、だるい、めまいを感じる、寝付けない、食欲が無い等の症状があるよ」
「ボクもそんな感じです」
「そして五月病も鍼灸で治るんだよ」
「そうなんですか」
「では五月病の説明からしていこうか」
「はい、お願いします」

まずは季節を知る

「五月病というからには季節の病気だよね」
「そうですね、この時期だけみたいですし」
「うん、だからここで少し旧暦について説明するよ」
「旧暦ですか」
「旧暦は中国から伝来して、飛鳥時代から明治5年までは日本でも用いられていた暦なんだ」

太陰太陽暦

「月(太陰)と太陽を基準として定められているから、太陰太陽暦とも呼ばれているよ」
「月と太陽ですか」

「冬至」「夏至」「春分」「秋分」

「最初は月の満ち欠けだけで暦を数えていたんだけど、それだと一年に誤差が生じるから、日照時間を基準に修正したものなんだよ」
「ふむふむ」
「夜が一番長く、昼が一番短い日を「冬至」、逆に昼が一番長い日を「夏至」としたんだ」
「あ、それは知っています」
「昼と夜が同じ長さになる日を「春分」と「秋分」、これらの4つを基準として一年を24分割して四季を割り振ったんだよ」
「なるほど」

一年を五つの季節で数える考え方

「旧暦では一年を「四季」として数えるよ」
「今でもそうですよね」
「東洋医学では一年を五つの季節で数えるんだ」
「五つですか!」
「うん、春と冬は旧暦と同じなんだけど、夏と秋が少し特殊なんだよ」
「どう特殊なんですか?」

「夏」と「長夏」と「秋」

「東洋医学では、夏の終わりから秋のはじめにかけて、「長夏」という時期が存在するんだよ」
「ふむふむ」
「「夏」は5月5日頃の「立夏」から8月7日頃の「立秋」の前日まで」
「夏は立夏から立秋の前日までなんですね」
「「長夏」は7月23日頃の「大暑」から9月23日頃の「秋分」の前日まで」
「長夏は大暑から秋分の前日までなんですね」
「「秋」は8月7日頃の「立秋」から11月7日頃の「立冬」の前日まで」
「秋は立秋から立冬の前日までなんですね」

陰陽五行(いんようごぎょう)

「何でまた四季から五季にしちゃったんですか?」
「東洋では陰陽五行(いんようごぎょう)という考え方があるんだよ」
「陰陽道(おんみょうどう)みたいな感じですか?」

「陰陽」と「木火土金水(もっかどごんすい)」

「うーんとね、全ての物事を「陰陽」の2つと「木火土金水(もっかどごんすい)」の5つに分類する考え方なんだ」
「ふむふむ」

「そこらへんを語ると物凄く長くなるから、今回は内臓だけの話をするよ」
「はい」

季節によってより活発に働く臓器が違う

「春は肝臓(木)、夏は心臓(火)、長夏は脾や胃(土)、秋は肺(金)、冬は腎臓(水)が活発に働くから、その臓器に関連する病が多くなるんだ」
「働き過ぎて疲れちゃうんですか?」
「そうだね、要求される仕事量が増えるから、その部分が強くない人は調子が悪くなるんだよ」

「五月病」が起きる時期は心臓が活発に働く時期

「五月病の起きる5月5日~8月7日頃は「夏」だから、心臓の病が増えるんだ」
「心臓病ですか」
「うん、でも心筋梗塞とかそういう病が増える訳ではなくて、心臓に由来する働きが弱ると考えて欲しい」
「ふむふむ」

内臓がそれぞれの感情を司るという考え方

「心臓は、全身に血液を送り出すポンプ作用の他に、精神を統括していると考えられているんだ」
「精神の統括ですか」
「うん、内臓はそれぞれ感情を司ると考えられているんだよ」
「感情ですか」
「肝臓は怒り、心臓は喜び、脾は思慮、肺は憂い・悲しみ、腎臓は恐れ・驚きと関連して考えられるんだ」
「どんな風に関連するんですか?」
「肝臓を病むと怒りっぽくなる。喜びすぎると心臓に負担がかかる。考えすぎると脾や胃に負担がかかる。憂い悲しみ過ぎると肺が弱る。恐れや驚きは腎臓を害する」
「なるほど」

心臓は心のコントロールセンター

「そして心臓はそれら臓器全体の精神作用をコントロールもしているんだ」
「心臓が心のコントロールセンターなんですね」

心臓が弱ると心のコントロールも乱れる

「うん、だから心臓が弱りやすいこの時期に、心のコントロールが乱れるんだよ」
「そういう事なんですか」

五月病は放置するとより重い適応傷害に発展する可能性も

「五月病を放置すると、より重い適応障害に発展する可能性があるよ」
「重いというと?」
「憂鬱やイライラといった症状が、五~六月の一過性ではなくて長期に及ぶ事もありえるんだ」
「それは困りますね」

まずはストレスの原因から離れること

「現代医学では、適応障害を治す為にはストレスの原因から離れろと言っているよ」
「離れれば治るんですか?」
「うん、ストレス終結から六ヶ月以内に適応障害は治るとのことだよ」
「なるほど」

ストレスの原因から離れるわけにもいかない場合は

「仕事や家族等の、離れる訳にもいかないストレス原因もあるよね」
「ですよね、半年も仕事から離れたらもっと深刻な事になりますよ」
「次のステップとしては、ストレスに対する本人の向き合い方を心療内科のカウンセリングによって見直し、改善することで本人の適応力を高めるんだよ」
「カウンセリングを受けるんですね」

カウンセリングでも治らない場合

「それでも治らない場合には、睡眠薬や抗うつ剤による薬物療法を行うよ」
「お薬はカウンセリングの後なんですね」
「でも、薬は対症療法であって原因を解決する訳ではないから、現代医学でも推奨はしていないんだ」
「あくまでも原因を解決しないといけないんですね」

東洋医学での五月病の対処の仕方

「次は東洋医学の話だよ」
「はい」
「もちろん、東洋医学でもストレスの解消は大切だよ」
「ですよね、それが原因なんですから」

心を司る「心臓」を癒す

「東洋医学では、心のコントロールが乱れているのはストレス等で「心臓」が弱っているのが原因と考えるんだ」
「さっきの話ですね」
「うん、だから心臓を癒やしたり、心臓の働きを強める経絡・経穴に対して治療を行うよ」
「心臓のツボがあるんですね」

「心包(しんぽう)」という城壁の様な架空の臓器

「東洋医学では心臓は君主のいる王城と考えるから、「心包(しんぽう)」という城壁の様な架空の臓器も設定されているんだ」
「架空の臓器ですか」
「うん、東洋医学の唯物的でない側面だよ」
「どういう意味ですか?」

物質として存在しない「機能」へのアプローチ

「たとえその臓器が存在していなくても、体全体を通してその働きが見られれば、そこにそのための臓器があるものとして考えるんだよ」
「なんか小難しいですけど、現代医学と違う部分なんですね」
「そういう考え方もあるのか、程度に捉えてくれればいいよ」

きめ細かな治療のための治療体系

「そして、他の臓器と同じ様に心包(しんぽう)を治療する経絡・経穴があるんだ」
「架空の心包を治すツボがあるんですね」
「心臓への間接的なアプローチは心包経への治療で行うよ」
「なんかまどろっこしいですね」
「心臓は直接命に関わる臓器だから、治療体系も慎重になる必要があったんだろうね」
「まずは心包から治療して様子を見ながら、心臓への治療をしていくんだよ」
「きめ細かな治療ができるって事ですか?」
「そうだね、だから東洋医学は心臓への治療が得意なんだよ」
「なるほど」

治療方針

「院長のところではどんな治療をするんですか?」
「まずは問診でストレスの原因をある程度把握するよ」
「何かアドバイス貰えるんですか?」
「簡単なアドバイスは行うけれども、臨床心理士さんの領域に踏み込む事はしないよ」
「カウンセリングは専門家に任せるんですね」

重度の適応障害の場合は、心療内科と鍼灸の併用を

「うん、重度の適応障害の場合は、心療内科で専門家のカウンセリングを受けつつ、薬の代わりに鍼灸指圧の治療を受けて欲しいんだ」

具体的な治療の方法

「具体的にはどんな治療ですか?」
「鍼灸指圧の全身治療の中で、心臓、心包に対するアプローチを行っていくよ」
「全身治療をするんですね」
「それによって、弱っていた心臓、心包の働きが取り戻されて、心のコントロールが上手く行く様になるよ」
「弱った心臓と心包を癒やすんですね」
「更に、鍼灸指圧には、自律神経の働きを整える効果があるんだ」
「自律神経を整えるんですか」
「うん、適応障害が重度になると自律神経失調症になるから、その未病治として適応障害の段階で治療してしまうんだよ」
「ここでも未病治なんですね」

治療の回数は?

「何回位治療を受ければいいんですか?」
「軽い五月病なら一度で大分改善するけど、症状によって数回、十数回と定期的に治療が必要な場合もあるよ」
「症状によるんですね」

「じゃあとりあえず一度五月病の治療をおねがいします!」
「五月病でお困りの方は、日本橋オリエンタル治療院へお気軽にどうぞ!」



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